らしく暮らす母娘の住まい
H様のリノベーションをすることになったきっかけは、現在の生活に合わなくなって来た事。 終の棲家になるように将来を見据えたリノベーションにしたい。 趣味の裁縫を気軽に楽しみたいとリクエストされました。 40年近くの築年数を踏まえ、まずは建物全体の性能アップをすることにしました。 建物をほぼスケルトン状態に、耐震・断熱を中心に生活動線をよくしました。
概要 |
敷地面積:約98坪 |
施工面積:約38坪 |
工法:木造2階建て | 家族構成:2人 |
リノベーション前
現状の問題点
ほぼ使っていない二間続きの和室
寝室から水廻りまでの動線が悪い
2階にミシンがあるため、趣味の裁縫をすることが減っている
居間が北側の為陽の入りが悪く、風通しもよくない
ほぼ使われていない二間続きの和室
居間とダイニングが離れているため使いずらい。断熱がほぼ入っていないため夏熱く、冬寒い
リノベーション後 図面
現状の和室二間続きをLDKに変更して明るく風通りのいいLDKにしました。
今までの寝室は、水廻りまでの距離が離れているため、今までのキッチンに寝室を設け脱衣室に直接入れるようにしました。
脱衣室には収納を設け、下着類を収納できるようにし、生活の動線が簡素化され住み易い間取りになりました。
お話の中で2階をほとんど使っていないとの事で、2階はそのままで階段にドアを付けて断熱対策をしました。
2階の改装がなくなった分金額的に安くすむよう提案しました。
大規模に間取り変更をしましたが、柱・壁の解体をすると補強工事などで余分に費用が掛かります。
柱・壁を壊すことなく現状を変えず、耐震補強のみで提案しました。
なるべく現状を活かす提案を心がけています。
玄関
二間続きの和室からLDK
トイレ
キッチンから寝室へ
浴室
リビング・趣味室のミシン室をダイニング横の押入に造り いつでも裁縫ができるようにしました。
作業台もあまり作り込まない簡単な造りにして用途が変わった時も使えるようにしています。
ダイニングテーブルは造作で造っていますが、普段は2人での食事ですが、人数が増えたらテーブルを伸ばせるようにしてあります。
キッチン奥に水廻り、ファミリークロークを設け動線をよくしました。
洗面台はアイカの器で造作、脱衣室は幹太くんを希望の高さで取り付けてあります。